大ちゃんの歌声を聴くと思い出す時間がある。
一緒にツアーを回りましたね。
初日から皆酔い潰れて、朝焼けの中重い身体と痛む頭でバンドワゴンを走らせた。次のライブハウスに向かって。時にはライブハウスに泊まらせてもらって、ソファーの取り合いをした。
サウンドで言えばghostnoteとはまた違うこのアルバムを聴いて、そんな時間を思い出せるのは大ちゃんの優しい歌声が変わらないからだと思います。
当時は今よりも圧倒的に無名中の無名だった僕らをあのツアーに誘ってくださったこと忘れられないですし、あの時は”引率の先生みたい”なんて茶化してましたけど、実際のところ本当に色んなことを教わりました。
語り出すと止まらないですし、アルバムと全然関係ないのでこの辺にしときますが、このアルバムは”過ごしてきた時間”があるからこそ沁み渡る作品だと思いました。それぞれの曲は大ちゃんの記憶の中から生まれたものですが、大ちゃんというフィルターを通して音楽になったその記憶は、みんなの記憶と共鳴するのだと思います。僕の中の温かい記憶が共鳴したように。
言葉になるより先に聴いて欲しい。
そんな風に思うほど素晴らしい作品でした。