おーちゃんの歌声はいつも赤ちゃんのようになんの躊躇いもなくこちらの心に手を伸ばしてぎゅうっと掴んでしまう。どんなに大きな声で叫んでいても、泣いてるような笑ってるような、不思議な優しさをいっぱいに湛えて。
そこに耳を済ましていると、いつしか笑ったり泣いたりしてんのは私の方だったと気付いたりする。
今回の作品はhuenicaプロデュースということで楽しみにしていたんだけど、なるほど、その優しさや温もりをより近くで感じられるような、飾りすぎないのにキラキラした楽曲アレンジがぴったりで、グッときました。
おーちゃんには、彼がどんな歌を歌おうといつも最強のヒーローにしてくれるghostnoteという仲間がいる。でも敢えておーちゃんが自分の名前でこの歌達を歌ったのにはきっと理由がある。
一番近い距離で、自分の歌を聴いてくれる誰かと真っ直ぐ向き合いたくてたまらないっていうような強い渇望を優しい声の奥に感じた気がした。
何かとてもとても大切なものを、一緒に共有していくようなしあわせなぬくもり。
歌声が躊躇わずその心の奥へ続く扉を開いている。
泣いてるような笑ってるようなその優しい声に誘われて、わたしたちは思わず足を踏み入れる。
いつのまにか泣いたり笑ったりしている、それをみんなくるんで肯定してくれる。
一緒に生きていきたい、いつも傍において何でもない毎日や疲れた心の処方箋にしたい。小さい頃手放せなくてボロボロにしちゃった縫いぐるみのようないとおしさが詰まった作品でした。
おーちゃん、素敵な作品作ってくれてほんとにありがとう。